将来がなんとなく不安なあなたへ――“資格”という保険を持つ考え方

仕事・キャリアの悩み

1. はじめに:「目標がない不安」とのつきあい方

明確な夢や目標がある人は、きっとその道を全力で進んでいるはず。だからこの記事は、そういう人向けではありません。

ここで語るのは、「このままで大丈夫なんだろうか」と漠然とした不安を感じている人に向けた話です。目立った悩みがあるわけではないけれど、将来がなぜか心配。そんなとき、心の安心材料になるのが“資格”という「保険」の存在です。

2. 不安に効く“現実的な保険”という考え方

保険とは、もしものときに自分を守ってくれる備え。未来が不確かであるほど、その備えは心の安定につながります。

仕事を失ったら?病気になったら?社会が大きく変わったら?――そんな時でも「これがあるからなんとかなる」と思える選択肢があるだけで、気持ちはぐっと軽くなる。

そのひとつが「資格」という備えです。

3. 資格のおすすめ:簿記3級と宅建士

学生の頃、母に「何か資格を取りなさい」と言われたことがあります。でも「じゃー何を取ればいいの?」と聞くと、母は保育士としてしか働いたことがなかったので保育士以外答えられませんでした。実は、これが一番知りたかったことです。

■ 簿記3級:知識の差が武器になる

社会人になってからその答えが見えてきました。コスパ最強の資格、それが簿記3級です。よくいじわるな人が「簿記3級では意味がない」と言いますが、それはその人自身が会計の価値を知らないだけだと思います。

実際、会社で働いていても経理の仕組みが分かっていない人は非常に多い。簿記3級を持っているだけで、経理分野で一歩抜きん出ることができます。会社でのお金の流れが分かっているため業務内容の理解も深まり、社内での信頼にもつながります。

正直、「経費ってなにか分かって使ってます?」「会社の利益ってきちんと定義を言えますか?」と聞きたくなる場面もあります。それくらい、基本的な知識がないまま働いている人が多いんです。

また、採用の場面でも注意が必要です。面接を担当する人事担当者が会計の価値を理解していないこともあります。そんなときは「この会社の人事は会計の価値を分かっていないんだな」と、落ち込まずに切り替えていきましょう。評価される場面は必ずあります。

■ 宅建士:法律と努力の証明

宅建士は不動産業界で5人に1人の割合で配置義務がある国家資格。そのため求人も多く、需要が安定しています。試験は年々難化していますが、民法を含む法的な知識が得られるため、「最低限の法律感覚」が自然と身につきます。

また、努力を継続できた証にもなり、履歴書に書いたときの信頼感も大きい。法律を知らないがゆえの不安やトラブルを避けるためにも、知っていて損のない内容です。

4. 「資格なんて意味ない」という声に反論する

「資格なんて意味ない」「実務ができなきゃ意味ない」という言葉、よく聞きます。でも本当にそうでしょうか?

武器を持っているだけでは戦えない。でも、何も持っていなければそもそも戦場にも立てません。資格は“入り口に立つための切符”であり、「最低限の準備ができている人」として認識される手段です。

簿記3級があれば、「数字が読める人」として扱われます。宅建士を持っていれば、「法律を知らない人」ではなくなります。これだけで、就職や転職の際の土俵がまるで違ってくるのです。

5. 勉強法:過去問こそ最強の教材

新卒で建設系の国家資格を受けさせられたとき、最初は「過去問なんて一度やれば十分」と思っていました。実力を測るための模試のように扱っていたんですね。

でも先輩に「過去問最低3周すれば受かるよ」と言われ、半信半疑で5周したところ、驚くほど同じ問題が出て本当に合格できたのです。

そこから勉強が楽しくなり、行政書士まで取得できました。コツは「出題されるポイントを身体にしみこませる」こと。つまり、勉強の得意・不得意ではなく、正しいやり方を知っているかどうか。

過去問を“何度も繰り返すこと”をやってこなかった人は、ただ勉強の仕方を知らなかっただけかもしれません。ぜひ試してみてください。

6. 他の資格も参考に

他にも危険物取扱者、フォークリフト、施工管理や電験三種など就職に有利な保険となる資格は他にもあります。ただし、現場系や肉体労働が多かったりで、人によって向き不向きがありますし、資格によっては難易度がかなり高いものがあるので注意です。

最初の資格としては、知識面・就職面ともに幅広く活かせる簿記か宅建がおすすめです。

7. まとめ:「選択肢」があるだけで、人は前向きになれる

将来が不安なのは、「今の道がなくなったときの選択肢が見えない」から。逆にいえば、選択肢を一つでも持っていれば、未来への見方は変わってきます。

資格は、自分の価値を証明する道具ではなく、“次の道を用意しておく保険”です。何かあったとき、「じゃあこっちへ行こう」と言える自分になれるよう、今から少しずつ準備していきませんか?

コメント